Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

幸せは自分でつかみ取るのだ

先日ある奥様と話す機会がありました。
その奥様は、まだ30代前半だが中学生を頭に3人のお子さんがいる。
10代で結婚出産されているので、若いお母さんだ。
 
彼女がまだ幼少の頃に両親が離婚、父親が再婚した女がロクでもない女で、継母に虐待を
受けて育ったと言う。
今でこそこういう話はあちこちでニュースになっているが、「虐待」という言葉もなかった20年
以上前の話。
彼女の上の兄弟たちは虐めないのに、なぜか彼女は虐められたとのこと。
食事は与えない、風呂には入れない。
殴る蹴る、態度が気に入らないと何時間も正座させられる。
崖に連れて行かれ「ここから飛び降りて死ね」と命令されたり…
うちの母も生活苦からくるイライラでよく私を叩いたが、それは実母だし、少なくとも食事や風
呂などはちゃんと世話してくれましたから、彼女に比べれば虐待などとは言えない。
 
父親は気付いてなかったのだろうか?
たとえ子供と接する時間が少なくても、他の兄弟たちもいるわけだから、何か異常に気付くと
思うのだが…
知ってて知らぬふりをしていたのか?
小学校や中学校の修学旅行も「行く必要はない」と継母に言われたが、担任の先生が説得し
てくれて、何とか参加できたと言っていた。
 
生きるために家出をして、住み込みで働いて…と苦労したようだ。
神様は良いことも悪いことも半分ずつ与えると言うけど、それは嘘だ…私は生きてる間ずっと
このまま良いことがないままなんだ…と思っていたとか。
そんな中、ご主人と出会い結婚することになる。
ご主人が20代前半で、彼女は10代後半、結婚するには未成年は保護者の許可が必要だ。
私が「よくその継母が結婚を邪魔しなかったね」と言うと、彼女は「いえ散々文句を言ったの
ですが、旦那に絶対あの女の言葉を聞かないで無視していいから…と言っておいたのよ」
と言いました。
その継母は数年前に父親と離婚したとのこと。
話を聞いた私はつい「遅いよ父さん」と言ってしまいました。
彼女は「そうでしょう?遅いよね」と笑ってました。
 
「早く結婚して家族が出来て良かったね。あなたは私の子供じゃないけど、お母さん嬉しい
わ…っていう気分よ」と言うと、「絶対に継母が邪魔するから、自分は好きな人と結婚できな
いと思ってたの。だから本当に今は幸せ」と笑って言いました。
 
そういう子供時代が有ったから、そこから助けてくれたご主人に本当に感謝しているのね。
ご主人のことで文句言いながらも「旦那のことが一番好き」などとノロケてくれる。
う~ん、人生いろいろだ。
幸せは自分でつかみ取らねばならんのだ。
やはり女は強いのね…と納得した私でした(^◇^)